短期入院

医療先進国でも断トツに長い入院期間の日本ですが、昨今の医療情勢の変化により入院期間の短縮が求められるようになりました。例えばアメリカでは鏡視下関節鏡手術や前十字靭帯再建術では日帰りが当たり前で、人工膝関節置換術は3日前後です。

当院では『短期入院』及び『日帰り手術』に積極的に取り組んでおります

入院期間の目安として

術 式 入院期間(目安として)
鏡視下関節鏡手術 日帰り~3日
前十字靭帯再建術 日帰り~1週間
人工関節置換術 2週間程度

※日帰りは、年齢が55歳未満の患者さんに限ります。

短期入院のメリット

  • 早期社会復帰

    短期入院により仕事や学校、家庭的役割などを術前と同様の生活を早期から行うことができ、また仕事を長く休めない方などに適しています。

  • 合併症の予防

    手術には創の化膿や深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)といった血行障害などによる合併症が生じるリスクが伴います。合併症はベッドの臥床が長いほどリスクが高くなる事がわかっており、当院では必要最小限の入院期間で、またできる限り全ての患者さんに術当日あるいは術翌日から歩行訓練に取り組んでいます。

  • 医療負担の自己負担減

    入院期間が短いほど、医療費自己負担も減ります。

日帰り手術

「日帰り手術」とは、手術の当日に来院して、その日のうちに帰宅できる手術のことです。
膝関節鏡手術は、手術での侵襲が少なく、また、手術創も小さいためアメリカでは「3 time surgery(手術3時間後に退院)」が主流のようですが、日本では約10日~2週間の入院が必要であることが現状です。
日帰り手術は、カラダへの負担を最小限にした手術ですので、術後の日常生活への早期復帰ができます。よって、仕事で長く休めない方、小さなお子さんがいる方などにお勧めです。
また、従来と比べ低コストで手術を受けることが出来ます。
当クリニックにおいては、患者さんの希望に合わせて、日帰り手術をお受けしております。
ただし日帰り手術には年齢制限があり、55歳未満とさせて頂いております。
55歳以上の患者さんは1泊2日以上の入院が必要です。

手術前日

  • 飲食の制限
    水分:手術前2時間の水分摂取禁止
    食事:手術前6時間の食事摂取禁止
    ※前日から禁酒、禁煙を行う。

  • 薬の内服指示

  • 前日の暴飲暴食は控えてください。特に前日の飲酒は、控えてください。

手術当日

日帰り手術を受けられる患者さんには、時間まで回復室で待機していただきます。

  • 体調のチェック

  • 手術部位の除毛

  • 点滴開始


手術

回復室の奥にある、手術室へと移動していただきます。

回復室

手術後、麻酔が醒めるまで安静にしていただきます。その間、コディアック(冷却装置)やフットポンプを使用します。

【コディアック】…手術後は腫れやすい為、早期に冷やすことにより炎症のひろがりを抑えるために使用します。

【フットポンプ】…手術直後は、足を動かせないために血流が悪くなり、足の血管に血の塊が生じ、その塊が血の流れに沿って肺に詰まると肺梗塞などの合併症の危険性が高くなります。そこで、フットポンプにより足裏から圧をかけることにより血流を改善させ、血がかたまらないように予防します。随時、体調チェックを行い、トイレへの歩行を開始します 。

リハビリテーション

手術後、麻酔の状態にもよりばらつきがありますが、平均して約3時間後にリハビリを開始します。

  • リハビリ室でのトレーニング

  • 退院後の注意点指導

手術後診察

手術後、麻酔の状態にもよりばらつきがありますが、平均して約3時間後にリハビリを開始します。

  • 主治医の診察及び手術説明

  • 帰宅されてからの内服薬についての説明

退院

  • 手術後の診察が終わると、退院です。
    当日の車運転は、麻酔直後の為、飲酒と同等の扱いになるので控えていただきます。

  • 退院時はご家族の方、もしくは知人の方のお迎えをお願いします。

  • PM10:00頃に、電話による病院からの体調のチェックをさせて頂きます。その後3日間は、電話による状態確認をさせて頂きます。

  • 退院してからは、当院にて24時間電話対応致しますので、不明な点がありましたら気軽にご相談下さい。

 

日帰り手術を受けられた患者さんへ 退院後、以下の事は必ず守ってください。

つけ替え、その他、わからないことがありましたら遠慮なくご連絡ください。

  • キズの消毒・つけ替えはご自分でしていただくか、来院いただくかどちらでもかまいません。

  • ご自分で消毒される場合、市販の消毒液と絆創膏で構いません。 清潔なものを使ってください。

  • つけ替えは毎日1回程度ご自身で行って頂きます。

  • 入浴は抜糸が終わるまでしないで下さい。ただし、手術後4日目よりシャワーをかけられても構いませんが、絶対に濡らさないで下さい。

  • おやすみのときは、可能であれば、足を上げた状態でやすんでください。

  • 膝の曲げ伸ばしの制限はありません。(半月板縫合の場合は曲げ伸ばしに制限があります。)

生活は普通にされて構いませんが、ゆっくり歩く、階段・坂道はできるだけ避けること、重いものを持たないこと、等に注意してください。

薬の注意点

  • お薬は4種類(痛み止め、胃薬、抗生物質、坐薬)でます。

  • 抗生物質はなくなるまで(3日間)かかさず食後にお飲み下さい。

  • 痛みが治まらない場合は坐薬(一晩に1個まで使用可)を使ってください。

手術後の飲酒は、2日間は控えてください。

  • 飲酒により血流が良くなり痛みを感じやすくなったり、腫れたりすることがあります。

Q&A

Q.仕事や日常生活はどの程度まで可能ですか?

A.一般的な日常生活は当日からも問題ありません。
しかし負荷の強い仕事は、各個人の膝の状態に合わせて、その都度担当スタッフが許可を出します。
気になることがあればご相談下さい。

Q.術中、膝の状態はどうだったの?

A.当院では、手術中の写真を必ずお渡しします。 また、手術中の映像をDVDにして実費(500円)にて販売も行っています。 写真やDVDは、他の病院で診察や手術される際に情報として利用できますので、大切に保管して下さい。