健康運動指導

減量(ダイエット)

 膝関節疾患の原因のひとつに肥満(過体重)が挙げられます。一般的に骨の成長は20歳前後で止まります。そのため、関節が負担なく支えられる体重の許容範囲は20歳時の体重と考えられています。皆さんは20歳の時よりも体重が増えていませんか?  ちなみに体重が1㎏増加すると、膝には3㎏の負担がかかるといわれています。また、減量は生活習慣病やその他疾患の予防にもつながります。

当院での減量プログラム

  • 病状の説明・目標設定
    診察後、担当の理学療法士より、膝の状態の説明を受けます。
  • 食事指導
    現在の食生活を見直し、減量するレベルに合わせて3段階の食事指導を行なっています。適切な量、食べ方、禁忌事項などをわかりやすく説明します。
    また、毎日の体重の変化を記載して頂く為に、記載用紙をお渡ししています。
  • 筋力トレーニング指導
    膝関節周辺筋群の筋力向上は、痛みの軽減に繋がるだけでなく、基礎代謝量を増加させ、ダイエットに効果的です。
  • 有酸素運動
    やや楽~ややきつい位の運動強度を20分以上行なうことにより、体脂肪を燃やしていきます。
    当院では、自転車エルゴメーターやトレッドミル、ALTER-Gを設置しています。
  • ストレッチ
    トレーニングの前には、しっかりとした準備運動が必要であり、ストレッチを行なうことで筋力を発揮しやすくします。

 指導期間は個人の症状などによって変わりますが、約1ヶ月間で以上の内容についての指導を受けていただきます。この期間にダイエットに必要なトレーニング、食事内容などを覚えていただき、その後はお近くのスポーツ施設やご自宅でトレーニングを続けて下さい。
 段階的なトレーニングプログラムの変更、症状の確認は定期的に行っていきます。

筋力トレーニング

 リハビリテーション部のページにも掲載されていますが、当院は各種運動機器を設置しています。単に筋力トレーニングを行ったとしても目標がない状態ではモチベーションはアップし辛いものです。手術後期間が短い方においては適用外とはなりますが、定期的にサイベックスにて筋力測定を行うことにより現在の筋力がどのくらいあるのか、どのくらいアップしたのかを、数値で具体的にお伝えすることが可能です。また、効果的に筋力をアップできることで話題の振動マシン「パワープレート」や反重力トレッドミル「ALTER-G」を使用してのトレーニングなども行っています。

 症状により個々の筋力トレーニングメニューはおのずと違ってきます。その為、症状や要望に合わせ指導を行っていきます。

スポーツにおいて

 当院には、バドミントン部、海部、マラソン部、スキー部など多くのスポーツ活動を行っています。また、個人でもスポーツ活動を行っているスタッフも多く、院長を始めスポーツ好きなスタッフが集まっています。そんなスタッフが集合しているので、当然スポーツ選手のリハビリにおいてもライフワーク的に楽しんで治療を行っています。リハビリ室にバドミントンコート、バスケットゴール、卓球台、屋外にはランニング、ウォーキングコースやキャッチボールが行えるスペースもあるクリニックは珍しいのではないでしょうか。  

 本気で部活動に取り組んでいる選手の治療、サポートを以下に効率よく効果的に実施していくかについて。常に検討を重ねております。

 当院では、ケガをした選手の機能回復を安全に早期から行います。身体機能を向上させることにより受傷前より高いパフォーマンスが発揮できるのではないかと考え、受傷部の治療は当然ながら受傷した背景、原因と考えられる部位の改善と治療も行い、再発予防のために治療方針を検討しております。

 学生時代の部活動は、長いようで意外と短く「あっ」という間に終わってしまいます。大事な試合までで「どうしても試合に出たい」という要望を受け、治療とは逆行しますが、後に悪影響を及ぼさない症状であれば、どうすれば出来る限り高いパフォーマンスを発揮でき、痛みが緩和された状態で復帰、試合出場させることが出来るかを検討していくことも我々スポーツに携わるものの仕事と考えております。