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当院では、リハビリテーションにおいて寒冷療法を用いることがあります。主な目的としては、炎症抑制、鎮痛、リラクゼーション、代謝率の低下などです。 |
効 果 |
炎症抑制 | 術後や受傷後早期からの急性炎症を通して適応すると、出血、浮腫、疼痛の抑制、回復の促進。 |
鎮痛 | 皮膚温度受容器による痛覚伝達をゲートコントロール※し、直接的に痛覚を低下させる。10分から15分以上の適応で、疼痛を1時間以上抑制する。 |
リラクゼーション | 神経伝達速度の低下により腱小体や神経筋紡錘および腱小体の興奮性が低下し、筋肉が弛緩する。 |
代謝率の低下 | 炎症と治癒の代謝などの全ての代謝反応速度を低下させる。急性炎症の抑制に利用可能。また、一部の軟骨分解酵素の活動は、関節温度が30℃以下になるとほぼ停止するといわれており、関節リウマチや変形性関節症のコラーゲン破壊を予防・抑制の治療法として推奨される。 |
※ゲートコントロール:痛みは、脊髄レベルへの感覚の入力により感知されています。また、脊髄は、痛み以外にも振動や温冷、触覚などさまざまな感覚も認知します。そして、脊髄では、感覚を認知出来る量が決まっているため、物理療法により痛み以外の刺激を与える事によって、痛みの感覚を遮断させます。 |
禁 忌 |
寒冷過敏症 | 寒冷に対する過敏性がある例。寒冷にさらされると血管性皮膚反応を発現する。 この反応は、滑らかでやや盛り上がった斑点が現れ、それらの斑点は周りの皮膚より赤いか蒼白で、しばしば掻痒感を伴う。 |
寒冷不耐性 | 寒冷に対する反応が、疼痛、しびれ感、色調の変化で現れる。 |
レイノー病 レイノー現象 |
レイノー病は、突発性の指のチアノーゼ。レイノー現象はさらに高率にみられ、局所性、全身性疾患から起る発作性の指のチアノーゼ。 |
再生中の末梢神経上 | 局所の血管収縮または神経伝導の変化により、神経の再生が遅れる可能性がある。 |
循環不良がある領域 | 寒冷療法が血管収縮を起こし、状態を悪化させる。 |
目的:炎症の抑制、鎮痛、リラクゼーション、疲労物質の蓄積の抑制 |
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![]() クライオカフ |
![]() 氷 嚢 |
使用方法:患部の巻き付けた後、専用のボトルから冷水を注入します。ホースを装着したまま、冷水を循環させる事も、ホースを外してアイシングする事も可能です。 |
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![]() クライオカフ |
![]() 氷 嚢 |
初期温度-30℃の冷気により患部を冷却します。冷却温度は、噴出口からの患部までの距離が離れるほど高くなるため、さまざまな用途に応じて使い分けが可能です。 |
使用目的 |
鎮痛効果 |
筋のリラクゼーション |
流量(レベル) |
4〜5 |
1〜3 |
時間 |
1〜5分 |
3〜10分 |
皮膚からの距離 |
5〜10p |
10〜20p |
当院での利用方法:術後急性期の炎症抑制や筋力増強トレーニング後のクーリングなど幅広く行っています。 |
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